GRAGE  KENUMA

ステアリングコラム ブッシュ交換
2019/FEB
 ステアリングホイールの 上下ガタが大きく、目で見ても判るほどになっています。
 コラム内のブッシュの摩耗が原因のようなので交換してみました。
ブッシュ交換のために コラムを外す必要がありますが、この頭の無いボルトを緩めなければなりません。
とりあえず イグニッションなどハーネスカプラーをはずしました。
ステアリングホイールを外します
ステアリングホイールを外し、ウインカーレバーを外します。固定のネジ部が破断していたので今まで タイラップで固定していました。
シャフトとコラムパイプだけになりました。
コラム固定のボルトを緩めるために、バイスプラーヤーなどで回そうとしましたが、上手く行かなかったので、金のこの歯でネジ溝を切りました。
なんとか マイナスの溝が作れました。
最初 インパクトドライバーで緩め 無事外すことが出来ました
イグニッションキーを回し、キーロックを外しコラムパイプを上方に引き抜くことが出来ました。
コラムパイプを抜くと、下側のブッシュはシャフトに付いたまま 上に上がってきました。相当摩耗し破損している部分もありました。
シャフトの上側のブッシュの摺動面です。傷はほとんど無いですが、ブッシュの摩耗粉の付着が多いようです。
シャフト下側のスプラインジョイントボルトを外せば、シャフトが外せます。
シャフトのスプライン部は錆ていますが山は健在のようです
コラムパイプの上側ブッシュ部ですが、グリスはほとんど摺動部には付いていませんでした。
抜いてみると摩耗と一部破損が見られました
下側のブッシュがやはりひどく摩耗と破壊されていました
下側のブッシュはコラムパイプ側の位置決め部に合わせると、足部分が少しはみ出してジョイントのボルト部に干渉したため少しカットしました。
最初挿入したときに、ひどく回転がしぶかったので、コラム内径、ブッシュ厚、シャフト径を計って見ました 
計測結果からブッシュの厚みを ペーパーをシャフトに巻いて削りました
ウインカーレバー部の破損部分
拡大真ん中の白っぽい部分が割れた断面
接着剤で固定し 補強のプレートを自作して硬化するまでこんな感じで補修
硬化後 まあまあ良い感じに修復出来ました
シャフトの下側にブッシュを装着し グリスを塗っておきます。シャフトはスプライン部を合わせ仮止め。
コラムを差し込み 上側のブッシュを挿入。コラム固定のボルトを再度締め付けました。
ウインカーレバーの固定は作ったステーを共締め。しっかり固定出来ました。
シャフトとステアリングがわのスプラインを一直線にするためのUボルトを緩めておきます。これは助手席側。
フロアーグロメットを外すとギヤボックスのボス穴が現れます
そこに適当なシャフトを差し込めば、シャフトを一直線にするための角度調整が出来ます。
ブッシュ交換前に締め付けられていた ジョイントボルトは一部削れていましたが、ステアリングのガタが原因の振動で削られてしまったように思います。
新しいボルトに交換
ステアリングセンターでのボルト位置は真下になります。
分解の逆に組付け。終了。今までのガタが嘘のようにかっちりしました。若干 回転の渋さはありますが そのうち馴染むと思います。
車の反応も良くなったように感じます。ただ ガタがない分 振動が少し増えたようです。
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